目を閉じて象をなでる

雑談ではギリギリ出てこないような思いつきとか、考えなどを。全体としては人生を祝福する方向性でまとめていきます

意識が低いのか高いのかわからないカレー

 カフェを出て著述家と別れたあと、目についたバーの居抜きっぽいカレー屋に入った。ビルエヴァンスをスピーカーから流しながら、同時にバラエティー番組を音声ありで流していて、こんなに耳の意識が低いカレー屋が作るカレーが美味いはずがない、終わった、すみません帰ります、家に帰してください、いま悲しい気持ちなので意識の低いカレーなど食べたくないのです!!! と思いながら待っていたら、チーズとトロロ(!)のかかったキーマカレーと、濁った魚介スープと、ご飯やら野菜やら乗ったプレートが出てきて、これ大丈夫かなと改めて思ったのだが、肝心の味はというと、欧風でも日本風でもアジア風でもない謎の味。でも美味かった。いけるやん!と思いながら目の前に置かれたスパイスを振ろうとしたら、なんかこだわりがあるらしくて、それはここに、これはそこにかけるといいですよと言われたので、その通りにした。それにしても、こんな複雑なカレーが作れるのに、耳の意識がめちゃくちゃ低いのはなぜなんですかと聞きたかったがやめた。音楽なんてそんなもんなのかもしれない。