目を閉じて象をなでる

雑談ではギリギリ出てこないような思いつきとか、考えなどを。全体としては人生を祝福する方向性でまとめていきます

頭が良くなるサプリを飲んで2ヶ月(4.24)

◆「集中力が増す」と聞いて購入したホスファチジルセリンのサプリを飲み始めて2ヶ月。ひとつだけ確実にいえることは目覚めがよくなった。にもかかわらず今朝はめちゃくちゃに目覚めが辛くて、ひょっとして気圧のせいか? と思うがスマホを見るとそうでもないのだった。すると不思議なもんで、だんだん目覚めてくる。何もかも外部に設定されたあやふやな基準に委ねていて、たぶんよくないんだろうなぁと思う。

 

◆コテンラジオのやなせたかし回を聞きながら出勤。「人間は暴力には慣れることができるが、空腹に慣れることはできない」という意味の真理が紹介され、戦勝国のクリエイターには一生辿り着けない表現の源泉だなと思う。アンパンマンはすごい。どうでもいいが25年くらい前の「世界まる見え」でアンパンマンを観た欧米のクリエイターにアンパンを食べさせたら「外側はうまいけど、この中身はいったいなんだい?」と言われてめちゃくちゃ不評だった回を思い出す。

 

◆本が校了。反省しかない。明日から次の本づくりに取りかかる。

今日はとつぜん野球観戦チケットをもらった。江藤(生え抜きじゃない)!清水!尚成!由伸!松井!上原!

 

したたかな楽天性とコミットメント(4.22)

◆気になってる人がオススメしていた『教養の書』(戸田山和久)を読む。数年前の自分だったらタイトルで拒否しただろうな、でもいい本だった。この世には好き嫌いを超えた尺度の価値があり、そう気づけるだけでも自分には帰るべきところがあるような気になってくる。ドイツ語で教養のことを「Bilding」といい、これは英語の「build」にあたるらしい。建設・建造物ということだ。これもいい話というか深い話で、教養が単なる知識ではないということを端的に示している。ビルドゥングスロマン(共用小説)も、読めば知識が身につくということではないものね。

 

◆歩いて行ける範囲にびっくりドンキーがあるという大きな収穫があった。小学生の頃に行くと必ずミートソーススパゲッティにハンバーグが乗ったものを食べ、こんなに好きなものに好きなものを掛け合わせられたら俺どうにかなっちゃいそうと思いながらウットリしていたのだが最近ではもうなくなったらしい(一部地域にはあるっぽい)、とか言いながら行ったらめちゃくちゃ並んでて諦めた。

ラジオ番組の立ち合いに初めて行って、なんか楽しそうだなぁと思った。実際には大変だと思うが

 

 

 

なじむ家電(4.17)

 リビングでフリーナショナルズを聴きたくなる朝もあるだろうと思い、引っ越してわりとすぐにHomePod miniを買ったのだが、これがマジでぜんぜんスマホと繋がってくれなくて毎回ストレスだった。何度Twitterに「最悪の買い物をした」と投稿しようとしてはやめたことか(狭量な情弱と思われるのがイヤだったから)。なのに、いつからか普通に使えるようになっている。なんで? ガジェットといい家電といい、奴らは無機物のはずなのに、なぜこう「なじむ」のだろう。実際にはアプデとか、あくまで工学的に記述可能な事象だとわかっているのに、それ以上の補助的な何か・・・幻のような何かが、ことをスムーズにしてくれている気がする。最近読んだアピチャッポンと誰かの対談で、その誰かのほうがいいことを言っていて、テクノロジーが進歩した結果、リアルよりもむしろ幻への感覚が研ぎ澄まされた? そうだ。俺も幻に対する嗅覚を磨いていきたい。

 

自宅で流しているのはほぼこれです。一生聴ける。

スシローでゴマ鯖が2カン100円で食える(4.15)

◆前日、スシローでゴマ鯖(福岡で2番目にうまかった。1位は山芋の鉄板焼き)を2カン100円で食べられることに感動して食べすぎたせいか、今朝ひどく腹を壊す。食べ過ぎといえば、この前日は牛角でぼんじりばかり頼むおかしな二人組を見て面白かった。さんざんぼんじりを食べたあとで、片方が「このあとぼんじりラッシュいくから、それ前提で組み立てよう」と言い、そんな呼びかけあるかよと思って見てたらもう片方がスムーズに「OK、ラッシュね」と答えていて面白かった。

 

◆いろいろあって、本をつくる時間より、つくった本を売るための仕掛けづくりの時間のほうが圧倒的に長くなってしまった。本意ではない、というか不得意だ。無能なPRマン。すべての言葉にはいい面とわるい面があるものだが、無能なPRマンという言葉にいい面は一つも見出せないような気がする。そういう、世界にとっての純粋なマイナスとなった僕はそれでもいじましく連絡と調整を打ち返し続け、18時半くらいに落ち着くのだった、400P近い未読のゲラを前にしながら・・・何かがおかしい。

 

◆夜寝る前に自由な1時間を過ごすと、やっぱり文章あるいは音楽を残したいと考える自分に気づく。表現の伴奏者として仕事をしていこうと決めたのに、ときどきまだ表現の主語で僕はいたい。Spotifyにはまだ誰からも再生されていない楽曲が約4,500万もあるのに。しかし普通に考えてそんなことあるんだろうか? 

 

スマホを5年ぶりに新しくして、れっきとしたスマホ中毒者に戻ってしまった。数年前にカメラマンが「機能的にはプロ機材と変わらないスマホが出てももう驚かない」と言っていたが、これはどんなもんなんだろう

経過報告4/4

 無目的に書いているブログで困るのは記事タイトルの付け方なのだが、『アルジャーノンに花束を』ってこんな見出しで進んで行かなかったっけ?

 

 ここ3ヶ月くらい記憶が飛ぶほど忙しかった。毎日「意味がわからない」と思っていた。なぜって、タスクリストに2週間ものあいだ、同じ文言が消化されずに残っているのか自分でもわからなくて。サボっているわけではないのに・・・。無能、無能だ、無能かもしれない、悪いか? で、ここ3日くらいやっと少しだけ余裕が出てきて、寝る前に20-30分くらい小説を読めるようになった。時の洗礼に耐えた、古くて長い小説を読む夜のひととき。というわけで、マルカム・ラウリー『火山の下』を頭からもう一度読み直すことにした。数ヶ月かかるぞこれ。それでも、もし僕にささやかな美徳があるとしたら、それは文学から来ていると思う。それはそれとして死ぬほど眠い。こないだの休日にインド料理屋で食べたエビチリの写真を貼ってねます 。

隣のカップルの女のほうが辛さ20倍をぺろりと食べていた

 

犬好きは金を出す

◆買い物帰りになんとなく入ったカフェが、犬ちゃんウェルカムのカフェだった。見渡すと賢そうで小ぶりな犬ちゃんたち(かわいい〜)。そしてその飼い主たる客層も金持ってそうな夫婦ばかりなのだった。それで思い出すしたのは、某有名外食チェーンの社長に仕事を頼みに行ってサシで2時間くらい喋ったときのこと。彼は「次に出す飲食店は犬OKにする」と言っていた。なぜか。犬を飼っている層にとっては犬OKというだけでその店に入る理由になるし、加えてその店の情報は同じ境遇のコミュニティーで共有されるため、客が客を呼んでくれるというわけ。「それに犬飼ってる人って基本的にはお金持ってますもんね」と僕が付け加えると彼はニヤリと笑って「そうそう」と言ったのだった。実際、その店のメニューはどれも相場より1〜2割くらい高くて、なるほどなぁと思いながら自分はオムライスを食べた。

 

◆激務すぎて不可能だった読書を再開。「言語の本質」を読む。面白い! オノマトペの分析により、言語がアナログからデジタルに進化してきたと示すくだりなど興奮しきり。

 

◆「ここはすべての夜明けまえ」読み始める。SFと歴史小説のよい読者でないと自認しているが、これはどうか・・・

 

◆友人に渡すデモ、1ミリも進まず。

 

◆寝る前の勉強、1分もやらず。

 

◆階段から転げ落ちた怪我の影響で、ジョグも筋トレも一切やらず。

 

◆しかしできることは限られている。残酷なくらい・・・ところで可処分時間という言葉を初めて知ったとき、便利な言葉だなと思いつつ、あまり知りたくなかったし、使いたくないなと感じたことを思い出した。たまに使ってるけど。

有給(2024.3.12)

◆有給。外は豪雨で低気圧、こういう昼下がりにうとうとすることほど気持ちのいいことはない。夕方になって新しいテレビが届く。薄くてでかい。配達してくれたヨドバシの兄ちゃんに2回も「外、雨、やばかったっす」と言われ申し訳なく思う。はるか昔の高校時代に僕は家電配送のバイトをやったことがあり、それはそれはマジで地獄だったので、彼らの大変さは比較的イメージできるつもりだ。ちなみにその時コンビを組んだ熊沢という名前の社員がひたすら嫌味と説教ばかり垂れてくるクソ野郎で、そのくせトラックの運転席には一丁前に子供の写真とか飾っていて、競馬新聞をちらちら読みながら運転するそいつの横顔を見ながら、「こんなクソ野郎でも結婚できるし、子供は可愛いと思うんだな」と内心で毒づいたことまで覚えている。

 

◆なぜこんな話に? でかいテレビの話か。テレビのでかさにはものの1分くらいで慣れて、そのあとは特に感動とかはなかった。ただ、前のやつよりでかくて悪くないなと思うだけで。持続する幸福は金で買うことができない。それでも何となく観始めた「天国大魔境」は大好きな作品になる予感。石黒正数は偉大な作家だ。

 

◆本当は休みつつ新しい本の依頼メールを3通くらい書きたいなと思っていたのだが、1通で力尽きた。

校了祝いで食べた激安焼肉屋のいちばん高いランチメニュー。おいしくなくて、牛に申し訳なかった