目を閉じて象をなでる

雑談ではギリギリ出てこないような思いつきとか、考えなどを。全体としては人生を祝福する方向性でまとめていきます

アイス・ベイビー

◆アマチュアの文章の書き手の1人として毎回思うのだが、ひとしきり書いたあと、最初の数行は全部いらないなと気づくタイミングが必ず訪れる。そういうときは思い切ってその数行を全部消去する。するとだいたい前よりよくなる。鶏ガラとか牛すじを煮込むとき、最初に沸騰させて茹でた湯を捨てるのに似てると毎回思う。尿検査にも似ている。このようにいらんことを最後に書いてしまうケースもある。

 

Pavementを友人と観に行く。「Here」を聴きながら高校時代がめちゃくちゃフラッシュバックしてやばかった。当時2chの洋楽板に入り浸っていた僕は、「これ聴いてる奴はセンスあるなと思う音楽を挙げるスレ」みたいのを熟読し、そのなかにPavementの「Here」を見つけたのだった。今思うといいチョイスのようなそうでもないようなよくわからないところがあるが、とにかくセンスがいいと思われたかった16歳の少年は、ツタヤでPavementの1stを借りてきて「Here」ばかり聴いていたのだった。退屈な曲だなぁと思った。あまりにも退屈な曲なので、深夜のテスト勉強にピッタリだったので、よくiPod miniで聴いていた。というところでフラッシュバックが終わればまだ美しかったのだが、その2chの洋楽板で対立煽りばっかしてたホイミンというクソコテ(一部のプログレッシブメタルを異常に推していた)にレスバで負けてPCの前で顔真っ赤にしてプルプル震えてたことや、高校時代始めての携帯電話でメルアドを「born.to.be.the.wild@ezweb.ne.jp」にしたら(ステッペンウルフがちょっと好きだったから)翌日教室で「お前の要素がなさすぎるアドレスだろ」「説明しろ」などと激詰めされたことなどを思い出してエモいどころではなかった。でも正気に戻ってからは楽しめました。若い時からヘロヘロだと、年取っても変わんない感じで音楽できていいなと思いました。見習いたい。