たしかにそういう内容かもしれないけど、またひどいセンスのタイトル
◆Twitterのおすすめタブが1億総死の商人という感じでいよいよ底抜けに酷くて、あまり見なくなってしまった。5chよりずっと酷い。なぜか。資本主義と主体性の欠如が悪いんや! というわけで、自室で『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』を読み始め、風呂では『実存主義とは何か』を読み直す。前者はまだ1/10も読んでないけど、資本主義が「半プロレタリア化した」世帯を基盤に作用してきた・・・というくだりが腹落ちした。
半プロレタリア世帯では、所有者が労働者に過小に支払い、多くの世帯が生計手段の一部を賃金以外のもので補っている。たとえば自助努力(家庭菜園、針仕事)、非公式の互恵主義(相互扶助、現物取引)、政府の移転支出(福祉手当、社会事業、公共財)などがそうだ。
こういうとき、無理にでかい社会をイメージしなくても、最小の、もっと目に見えるモデル、たとえば家族で考えたってよいのだ、ということを田内学の本から勝手に学んでいる僕は、共働きの夫婦におけるロールを頭に浮かべることでなんか、そうなんだろうなぁ、と思ったのだった。
◆なぜTwitterを見てしまうのかというと、単にSNS中毒であるという以外に、やはり「好きなノンプロの文章を読める」ということがある。情報としての濃淡でもなく、価値判断の無謬性でもなく、単に「あぁ、この人は本当にそう思ってるんだろうなぁ」と思える文章(単に本音を開陳していればOKというわけではもちろんなく・・・)。いわゆる価値の高い文章というのは世の中にたくさんあるし、基本的には「読みたいことを書けばいい」のだけど、上述の感情だけは他人の文章でしか補えないので、こればかりはやはり他者に期待するしかない。