目を閉じて象をなでる

雑談ではギリギリ出てこないような思いつきとか、考えなどを。全体としては人生を祝福する方向性でまとめていきます

僕の心のヤバいおじさん(2024.1.23)

 僕は自らの内部に新小岩のデッドエンドおじさんを1人雇っており、彼はことあるごとにうるさい。この前もちらっとタイトルを書いた気がするが、『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』(ちくま新書)に出てくる「資本主義特有の規範的トポグラフィー」とか「中間領域を自在にさまよい」みたいな文章に出会うたびに、彼はやってくる。俺バカだからわかんねぇけどよぉ・・・と酒臭い息で絡んでくるおじさん。それよぉ、あんたの、その言い方じゃねぇとダメか? トポ? お? トポグラ? あ? 中間領域? お? 全部飲み屋の例えで言ってくんねぇか? みたいなことを言う彼に、まぁまぁ、と僕が割って入る。ここはいったん「カネあるある」とか「政治とは関係ない」くらいに肉抜きして読み換えようよ、ならおじさんも何となくわかるだろ? おじさんは曖昧に頷く。地頭はわるくないのだ。・・・まぁそれならなんとなくわかるけどよぉ・・・と言って彼はまたぽつねんと、僕の内部で膝を抱えながら大人しくなる。