目を閉じて象をなでる

雑談ではギリギリ出てこないような思いつきとか、考えなどを。全体としては人生を祝福する方向性でまとめていきます

熱狂と挫折:女優写真選びからの人生の転機

 

 エイフェックスツインの顔で1500枚におよぶ女優の写真を選んでラフを書き続けていたら1日が終わった。俺は世界に関与していないという思いが強まっていく。帰宅して風呂で小澤征爾武満徹の対談を読む。音楽というのは生楽器による空気の振動であることを忘れてはいけないよ、と御大。日本のスタジオはテック至上主義、つまり生楽器の鳴りを軽視しているところ(ロックはよく鳴るらしい)が非常によろしくないのだとか。50年前の対談だから今と事情も違うだろうが、肉体性をないがしろにした先にすぐ隘路があるという感覚はよくわかる。ディスプレイを睨んで女優の写真を選んでいるだけで1日を終えてはいけないのだ。今までは夜に酒を飲めばなぁなぁで済ませることができた。だがもう止めてしまった。人生を変えようと思ったからだが、何も変わらない。つまるところ、もはや自分の人生はディテール調整程度では変化しないのだ、良くも悪くも。しかし、(ほぼ)酒をやめることがディテールの範疇だなんて思いもしなかった。なんということだろう。いやしかし、たかだかまだ1ヶ月である。大事なのは継続することだ、などと思いながら、ドラッグストアでカードを使ったらエラーが出て、「?」と思ったらなんと限度額を超えていた。なんということだろう。